高校受験における内申点と当日点の比重
高校受験に内申点はつきものです。
一般に、公立高校受験では、
試験当日の点数と内申点の組み合わせで総合判断されます。
しかし、最近では、内申点をあまり重視しない傾向が出てきています。
ですから、たとえ、内申点が多少足りなくても当日点でカバーできることがあります。
理由は2つあります。
1.中学校にも学力の学校間格差と言うものが存在します。
同じ内申点でもA中学の生徒とB中学の生徒では、学力が同等とは言えません。
実際、同じ学区内で統一テストを実施した場合に大きな学力差が付くことがあります。
2.高校側では、3年後の大学入試を意識します。
内申点が高くまじめな生徒よりも、本番入試に強く実践力の高い生徒を求める傾向にあります。
内申点は有った方が良いとは言え、本番入試の点数の方がウエイトが高い場合については、受験戦略からすれば、内申点はそこそこ確保して、あとは入試のための得点力アップにつなげた方が賢明です。
都道府県によっても、また、志望する高校によっても、内申点と当日点の比率は異なりますが、埼玉県のある進学校を例に考えてみましょう。
埼玉県立高校の2段階選抜について
埼玉県では、二段階選抜と言う方法を採用しています。
内申点は、1年:2年:3年の各評価の評点を1:1:2で合計しますので、
教科の満点は、9科目×5点×4=180点です。
特別活動、その他の点数が60点です。
この180点+60点=240点について、ウエイト付けがされます。
第一段階では、
内申点の240点を約1.4倍して335点にします。
当日点の満点は、5科目×100点=500点です。
当日点:内申点=500:335として、定員の上位60%を選抜します。
第二段階では、
内申点の240点を約0.9倍して215点にします。
当日点の満点は、5科目×100点=500点です。
当日点:内申点=500:215として、定員の残りの40%を選抜します。
どちらの場合も、当日点の方がウエイトが高いのです。
折角頑張って内申で「4」を「5」しても、当日の1問分の配点(2点~5点)に及ばないのです。
県内トップクラスの進学校の場合
この進学校の場合、当日の不利にならない程度の内申点は、
学年の評点で42(「4」が3つで残りが「5」)程度です。
その他に、生徒会活動や学年委員長などを務めていることが平均的な受験者像です。
学力偏差値は、68~69で十分合格圏内です。
実は、この学校の例年の評価は、
受験情報誌によると内申はオール「5」で学力偏差値は70です。
高校受験では、浪人は出来ません。
そのため、模擬試験での合格判定や受験雑誌での合格ラインは高めに設定されます。
なお、私立高校の場合の合格基準については、『大人の事情』で合格ラインの設定が公立と異なりますので注意が必要です。
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