相対評価と学力偏差値の対応
以前の通知表は、学力偏差値の考えをもとにして評定が相対評価になっていました。
「1」( 7%) 偏差値 ~35
「2」(24%) 偏差値 35~45
「3」(38%) 偏差値 45~55
「4」(24%) 偏差値 55~65
「5」( 7%) 偏差値 65~
絶対評価と学力偏差値の乖離
これが、『ゆとり教育』以降に絶対評価に変更されました。
『ゆとり教育』の功罪をここで問うことはしませんが、
この結果として、2つの問題がでてきました。
1.学力偏差値との乖離
学校では絶対評価なので「5」が取れている生徒でも、
実際に模擬試験を受けると偏差値が65未満になるケースがある。
2.正規分布の崩壊
相対評価で無くなったことにより、「1」や「2」の付く生徒が減少した結果、
学力習得に対する競争意識や緊張感が無くなり、勉強しなくても良いと考える子が増えた。
実際には、絶対評価に安心した親が緊張感を持たなくなったことが一番の問題でした。
このため、勉強をする子の集団と、勉強をしない子の集団の2極化が進むことになりました。
内申点の比重が下がる
最近では、公立高校は内申点よりも当日の試験の結果を重視するようになりました。
特に、埼玉県では、当日点で点数が取れる生徒を合格させるために、『2段階選抜』の方式を採用しています。
第1段階選抜:内申点:当日点=4:6 で、約60%の生徒の合格を決定
第2段階選抜:内申点:当日点=3:7 で、約40%の生徒の合格を決定
内申点は、あまり当てにならない評価基準になってしまったということです。
模擬試験への取組み
私は、業者が行う模擬試験を擁護する立場にはありませんが、受験は相対評価の世界です。
早い段階から相対評価に慣れるためにも、また、テスト慣れするためにも、中学1年生からの模擬試験への参加をお勧めします。
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