中学生のヤル気を引き出す

ヤル気のスイッチは生徒が自分で押す

ヤル気を引き出すとは、どういうことでしょうか?

結論から言うと、他人がヤル気を引き出すことは出来ません。

では、何故、名物塾長と言われる人たちは、生徒のヤル気を引き出すことが出来るのでしょうか。
それは、『あることの結果として、生徒がヤル気のスイッチを自分で押した。』ということです。

私の場合、次のような手順で、生徒たちに『スイッチ』を押させます。

1.まず、会話を通して、大人になっても続けていきたい『好きなこと』を見つけます。
誰にでも、『コレなら、寝食を忘れても続けていられる。』というものがあるはずです。
人は、其々に『天分』というものを持って生まれてきています。
誰一人として、同じ人間ではありません。

大抵の大人たちは、この『天分』を忘れて『就職』ではなく『就社』しますが。。。

質問は2つ。
① 「あなたが、コレならいくらやっていても疲れないと思うことは何ですか?」
② 「あなたが、これには少しくらいお金を使っても勿体無いとは思わないことは何ですか?」
これが、あなたの『好きなこと』、つまり、『スイッチ』です。

2.次に、コーチングによって、本人が『スイッチ』を自分で入れる後押しをしてあげます。
それには、本人が『天分』を貫く道筋に関するヒントを与え、目標として自覚させることです。
「・・・だから、高校ではこんなことをしたい、大学ではこんなことをしたい。」
という道筋が見えます。
この道筋が見えれば、生徒は自分で『スイッチ』を勝手に押します。

自分で『スイッチ』を見つける

高校合格、大学合格はとりあえずのゴールですが、単なるマイルストーンにすぎません。
むしろ、受験とは、自らの進むべき『天分』を自覚するために与えられたチャンスなのです。
人生にはゴールはありません。常に自分らしく『天分』を生きることです。

ちなみに、私の長女の『スイッチ』は、「物書きになりたい」でした。
高校では文芸部に所属し、短編小説を何篇か書きました。
大学では源氏物語を専攻し、橋田壽賀子女史の後輩として主席を頂きました。
現在は、大学職員として書籍を扱う仕事に従事しています。

次女の『スイッチ』は、「宇宙に関係する仕事をしたい」でした。
高校は文部科学省が認定するスーパーサイエンススクール指定校に入学し、
日本でも研究者の少ない、「クマムシ」に関する生態研究をしました。
スーパーサイエンススクールは、研究設備に対して国から予算が割り当てられます。
そのため、高校とは思えない程の恵まれた環境で研究させて頂きました。
現在は、大学で「宇宙生物学」に関係のある専攻を取りたいと奮闘しています。
また、毛利衛氏が館長を務める博物館の研究テーマにボランティアとして参画しています。

私の『スイッチ』は、「人が知らないことを教えたい」です。
私は、どんなに時間を費やそうとも、『人に教えること』に関しては苦になりません。

さて、あなたの『スイッチ』は、何ですか?

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