高校受験合格秘話 志望校に対する想い

その生徒は、小学6年生の3学期末に入会してきた

以前の学習塾では、勉強は教えてくれたが、保護者や生徒本人に対して、明確な受験指導や学習方針に関する提案が無かった。

上の子が難関校に入学していたこともあり、両親は妹に対しても相応の高校へ進学を希望していた。

『神童』とも言えるタイプの生徒

彼女は、理解力・記憶力は抜群で、いわゆる『神童』とも言えるタイプの生徒だった。

ただ、一つ気がかりなのは、自分から積極的に質問することが苦手なので、このままでは伸び悩んでしまうと思った。

案の定、彼女は中学3年生になってから伸び悩んだ。周りの生徒が受験生としてエンジンが回り始めた途端、その勢いに押されて精彩を欠いてしまった。

高校受験直前の目標校アップの危険性

そんなことがあり、彼女の両親は、目標を高く持って学習することで学習レベルの底上げを図ろうと思案して、目標校の変更を申し出てきた。

私は、過去の経験から、中学3年生の秋に目標校を県立高校から難関校にランクアップする危険性を感じていた。
当塾では、難関校志望者に対して、中学1~2年生に本格準備を始めている。

結局は、本人も同意して、目標校をワンランク高く設定し、難関校の受験勉強を開始した。

ところが、本来彼女が目指すべき『志望校への想い』を確認せずに目標校を変更してしまったため、気合が入らず、模擬試験の成績は改善されたものの苦戦した。

たしかに、高い意識を以って学習することは素晴らしい事なのだが、現状認識や本人の志望校に対する想い、ゴールの設定やその時期がずれてしまうと、かえって学習効果が得られず苦戦してしまう。

高校には合格したが

最終的には、模試の成績も合格圏内に達し、何とか川越女子高校には合格したのだが、合格点はギリギリであった。

あと1問間違えていたら、果たして、どうだったろうか。。。

この一件の根本的な問題点は、本人の『志望校への想い 』 を考慮せずに目標校を変更してしまったことである。

志望校への『想い』が一番大事

受験には、「何がなんでも合格したい!」という『志望校に対する想い』が一番大事なのである。

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