勉強のできる子どもとできない子どもの違いは親の接し方で決まる
世の中の価値観が多様化している今日、必ずしも勉強だけが人生の決定要因ではないことは明らかです。
しかし、『学習』やその方法論、取り組む姿勢や考え方には、子どもたちが社会で生き抜くためのエッセンスが盛り込まれています。
一般に、高所得の家庭で育った人ほど親と同じ職業に就きたいと考え、結果的に同じ学歴を得ることになるという『学歴の再生産』が存在するという点について言うならば、私の経験上その存在は否定できません。
ただし、『学力の再生産』の根源は、親の所得というよりも『子どもへの接し方』にある、と私は考えています。
このような親たちは自分が子どもの頃、学習習慣がキチンと身に付いていた人たちです。当然、自分の子どもにも当たり前のように学習習慣を身に付けさせることができます。
『子どもへの接し方』を適切に実行している親の家庭では、子どもに学習習慣が身に付いているので、親が子どもに「勉強しなさい」とはわざわざ言わないのです。
では、どんな接し方をすれば良いのでしょうか。
勉強ができない子どもに見られる4つの共通点
勉強ができない子どもに見られる共通の特徴は次の4点です。しかも、これらすべての特徴を同時に持っています。
①学習習慣が身に付いていない
②自分で考え自分で行動しない
③集中力や忍耐力がない
④日本語力やコミュニケーション能力が低い
勉強ができない子どもになる3つの原因
それらには、3つの原因があると私は考えます。
①『親の背中』を見せていない
『親の背中』をキチンと見せ、子離れは段階的に進めるべきことです。
……できることから子どもに考えさせて、段階的に大人扱いすることが重要です。
②子どもへの接し方を親の都合で決めたり、条件を付けたりしている
親の心得とは、子どもへの無条件の愛と見守る忍耐です。
……子どもへの愛情に条件を付けてはいけません。
「100点取ったら、○○を買ってあげる」など、ご褒美ならよいのですが、それが唯一の愛情表現だとしたら、それは条件付きの愛情です。子どもは、常に親のご機嫌を伺い、何一つ自分で物事を決めることができなくなってしまいます。
失敗しても見守る寛容さが、子どもの情緒の安定を生むのです!
③親子の会話の質が低い
親の役割は、躾と情操教育です。
……情操教育は、思いやりの心と豊かな日本語力を育てる親子の会話から!
できるだけ多くの方に読んでいただけるように書きました。決して難しいことは書いていません。
今日からでも始められるのです。
子どもの自主性について
『馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない』
気の進まないものを、他人が無理に動かそうとしても無駄である。意思がなければ強制はできない。
You can lead a horse to water,but you can’t make him drink.
勉強のヤル気と成果に関するたとえとして言われることが多い諺ですね。
「あなたは、親のために勉強をしているわけではない」
「あなたの人生を決めるのは、あなたである」
「あなたの人生は、すべてあなた自身の選択と努力の結果である」
人には、『最高の人間』ではなく『最高の自分』になる権利があります。
自分の幸せは、人の価値観によって決まるものではなく、自分の価値観によって決まります。
どんな水を飲むかは、自分で決めてください。そうすれば、水が飲みたくなります。
自分のやりたいことは、自分で決めるのです。
結局は家族の問題です
結局は、子どもと一番接している時間が長いのは誰かということになります。
その大人が、キチンと子供と接してあげることが大事だということです。
その点で、母親に焦点が当たってしまうのですが、だからと言って父親がその責任を逃れることができるのかと言えば、それは違います。
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