中学生から考えてほしい大学受験の経済的効果

高校受験の戦略は大学受験を視野に入れる

もし、あなたが大学受験のために高校を受験するのであれば、大学受験を視野に入れた志望校選びをするべきです。

部活で高校を選ぶ生徒もいますが、目指すべき大学のレベルがハッキリしているのであれば、志望する大学に進学できない高校は選ぶべきではありません。

そのために、今の成績が足りないのであれば、一生懸命頑張って伸ばすしかないのです。

国公立の方が経済的に有利という考え方は誤りです

さて、教育における選択肢を検討する上で、経済的な側面は重要な問題です。

大学選びは、将来のキャリアや人生に大きな影響を与える決断です。
単に、国立大学か私立大学かというよりも、総合的な判断で大学を選ぶことがとても重要になります。

ですから、そのような点で、単純に国公立大学の方が経済的に優越性があると考えることは誤りです。

確かに、名門大学である東大や京大を志すことには、特別な魅力があります。
しかし、学費の安さだけで国立大学を選ぶというのは理由にはなりません。

例えば、浪人してまで国立大学を目指す場合、その経済的損失を考慮する必要があります。

・浪人した分の予備校の学費は100万円相当 … 。
・定年までの年数が1年少なくなるので、生涯賃金が約1000万円マイナス。

このような経済的損失を考えると、浪人して国立大学を目指すことのメリットは限られていると言えるでしょう。経済的理由で考えれば、浪人してまで国立を狙う意味はあるでしょうか。

1日は24時間、1年は365日。この持ち時間は、皆平等です。
であれば、最も効果的な戦略を立てる必要があります。

私のお勧めは、公立トップ校からの早慶現役合格です。

私は、限られた時間を最大限に活用するために、わざわざ、受験科目を増やして中堅の国立を目指すぐらいなら、公立トップ校からの早慶大学現役合格戦略を提案します。

公立トップ校出身者は、学業のトップ層が早慶大学に現役合格する可能性が高いとされています。

言い方はきついかもしれませんが、将来の就職においても、中途半端な国立大学を目指すよりも、早慶大学やGMARCHの現役合格を目指す方が有利であることは間違いありません。

学生支援機構の貸与型奨学金を活用する

また、一定の評定(通知表の成績)があれば、国(学生支援機構)からの奨学金を貸与されます。

親の懐から出る費用は、公立高校までの費用と、大学の受験料・入学金ぐらいです。あとは子供が自分で国から奨学金を借用します。

この戦略では、親の負担軽減と老後資金確保に加え、子供の将来の生涯収入の増加による経済的メリットが期待されます。

仮に、現役で早慶上理レベルの大学に合格し就職した場合、浪人して国公立に合格した生徒よりも、生涯年収は1年分の差が出ます。

1年間浪人をするということは、仮に、定年前の年俸が部長職で1,000万円、執行役員で1,200万円だとすれば、その1年分の年俸が得られなくなるということです。

この経済効果は、莫大です。

私立大学の給付型奨学金を狙ってみる

さらに、早慶大学などのトップクラスの大学では、給付型奨学金(返済不要の奨学金)も多数用意されており、学費の負担を軽減する手段があります。

高校生の時の成績を基準にする場合もあれば、大学1年時の成績を基準にする場合もあります。

また、親の年収で制限を設けていることが多いのですが、親の年収に関係なく給付されるもの奨学金もあるので、大学に入学したら確認してみましょう。

就職事情も勘案する

首都圏で就職するか地方で就職するかによっても事情は異なります。

地方では私立大学が少ないこともあり国立優位ですが、首都圏には難関私大や有名私大があり、国立が優位とは言い切れず、早慶上理、GMARCH、四大女子大、四工大など、様々なグルーピングがあり、それぞれの就職事情や強味があります。

なお、就職関係に関しては、「東洋経済」にこんな記事がありました。参考まで、ご覧ください。

『「学歴フィルター」早慶とMARCHの大きな差』
http://toyokeizai.net/articles/-/74113

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